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網膜はしばしば、カメラのフィルムに例えられますが、 実際は、フィルムに例えるのは申し訳ないくらい精巧な構造をしています。 |
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網膜は、厚さ100〜400μmで、数平方センチメートルの面積の中に数億個の神経細胞を含んでいます。 光は、網膜の3層の神経細胞のうち、まず第1ニューロンの視細胞刺激し、 情報が第2ニューロンの双極細胞に伝えられ、 さらに第3ニューロンの神経節細胞でデジタル処理され第3ニューロンの突起がそのまま視神経線維、視神経となっていきます。 神経節細胞の突起は体内で最も長く、束ねられて視神経になり、眼球を出ていき、頭蓋内に入り、視交叉(→※)を経て、視床(間脳という、大脳に囲まれた脳の中心部分にあります)の外側膝状体という部分まで到達しています。 また、網膜には、3層の神経細胞以外に、視細胞同士、神経節細胞同士の横方向の情報を伝える水平細胞、アマクリン細胞という2種の細胞が存在、物の輪郭の強調に役立っていると考えられています。 高集積度の実用LSIと比べても、網膜神経回路の集積度はそれより1桁上で(文光堂 眼科診療プラクティス17巻より)、しかも光学的に透明な状態で作り上げられた超高密度三次元集積回路といえます。網膜を単なるカメラのフィルムにたとえるわけにはいきません。 |
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