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  目の最表層、中央部分に光を透過する角膜(黒目)があり、涙で覆われています。
しかし、黒目は単なる「窓」でなく、涙は単なる「水」ではありません。
角膜は、生きた細胞であり、涙から酸素を、房水から栄養を受け取ってエネルギ−を 生成しています。
人間の体で、生きた細胞が表面に露出しているのは角膜だけ(皮膚は角質で覆われています)であり、角膜を守るために、涙の中には抗菌成分(リゾチームなどの蛋白)や創傷治癒を促進する成分などが含まれています。

 
 
 
  角膜の構造 角膜は、最表層から、
 ・角膜上皮細胞
 ・基底膜
 ・ボーマン膜
 ・実質層
 ・デスメ膜
 ・内皮細胞
の層状構造をしています。

上皮細胞は、角膜の周辺部にある「幹細胞」から作られ、中心部へ移動し、約7日間 で脱落します。

ちょうど、爪が根元で作られて伸びていくのと同じですが、爪の表面は生きた細胞ではないので切らなければならないのですが、角膜上皮細胞では「アポトーシス」とい うメカニズムで細胞が自殺して上皮の厚みを一定に保っています。

実質の細胞は、ふだんは分裂や増殖はしないのですが、角膜に傷がつくと活性化して、分裂・増殖を始めます。

内皮細胞は分裂を行わず、損傷されると周辺の細胞が面積を拡大して補います。
 
     
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